相次ぐ、桜(サクラ)の倒木について
桜の開花宣言が出され、お花見が待ち遠しい季節になりました。

しかし、ここ最近、『開花前後の桜の木が倒れる』というニュースを耳にする機会が増えています。
『去年まできれいに咲いていたのに、どうして?』
そう感じる方も多いのではないでしょうか。
1. 桜(サクラ)の木が倒れてしまう主な理由
①年を重ね弱っている
日本で最も多い桜の種類「ソメイヨシノ」の寿命は、一般的に60年~80年と言われています。
戦後、復興のシンボルとして一斉に植えられた桜がいま、まさにその『高齢期』を迎えています。樹木にも寿命があり、人間と同じように少しずつ弱り、病気にかかりやすくなるのです。
②根に原因が・・・
桜の木の根は、地面の浅いところに広がる性質があります。
・周りがコンクリートで固められている
・お花見などで人がよく踏む場所(土が固まると呼吸ができなくなる)になっている
・木と木の間隔が狭く、根が広がるスペースが足りない
・「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という格言があるように桜は傷口から腐朽菌が入り込みやすい木。踏まれ根が傷つくとコブ(根頭がんしゅ病)ができることがあります
③木の中が腐っていることも・・・
・根元や幹にキノコが生えていることがあります。これは木材腐朽菌によって木の内部が腐敗していることを示すサインです
・幹に大きな穴(うろ)がある
➃虫の影響も・・・
近年、特に注意が必要なのが『クビアカツヤカミキリ』という外来種の昆虫です。

この虫は幼虫が桜の木の中に入り込み、内部を食べながら成長します。
その結果、幹の中がスカスカになり倒木しやすくなります。
⑤近年の異常気象・気候変動も・・・
・春に台風並みの暴風雨(メイストーム)が吹くことが増えた
・夏の酷暑による地表の温度上昇
・ゲリラ豪雨による土壌の緩み
2. 倒木の危険?チェックポイント
①根元や幹にキノコが生えていないか(内部腐朽の証拠)

※桜に寄生したコフキタケ
②根元に大量の木くずが落ちていないか(クビアカツヤカミキリの食害)
③幹に大きな穴(うろ)がないか、または枝先が枯れてきていないか
➃根元の土が盛り上がったり、浮いたりしていない
⑤木が傾いていないか
3. 今後、桜(サクラ)はどうなる?
これから、満開の花を咲かせる桜。
この開花前後が一番、倒れやすい時期と言われています。
なぜなら、冬の間に蓄えてていた養分を一気に使い、花を咲かせ、新芽を出します。
桜にとっては開花は、フルマラソンを全力疾走をしている状態です。
弱っている木にとっては、その負担が決定打となり倒れてしまうことがあります。
では、もう桜は見られなくなるのでしょうか・・・。
戦後、一斉に植えられた桜の代表『ソメイヨシノ』は今後、減っていくでしょう。
しかし、地域の桜を未来に引き継ぐ、自治体による桜の保全活動、新しい桜の植替えプロジェクトがはじまっています。
そして、『ソメイヨシノ』よりも病気に強く、寿命の長い品種にシフトしていく計画があります。
例:・ジンダイアケボノ(病気に強い)

・ヤマザクラ(寿命が長い)

・エドヒガシ(数百年いきるものも)

日本の春を象徴する桜
私たちが誇りに思うあの景色を次世代に繋ぐ取り組みが進んでいます。
4. 造園屋だからできるアドバイス
『見た目は満開で元気そう』でも、桜は悲鳴を上げていることがあります。
もちろん、思い過ごしの場合もあります。
でも、『ウチのは大丈夫?』と少しでも思ったら、手遅れになる前に一度、ご相談を。
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